台湾の南の島・澎湖島(ぼうことう)情報

台湾の南の小島・澎湖島の自然や文化・人情・イベント・見どころなどを現地からリポートします。

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澎湖の植物 生態の様々
葉の下で花の咲く前に
植物には必ず物語があります。発芽の喜び、苗がすくすく育つ嬉しさ、花が開く時のみなぎりがあり、萎んで枯れる悲しさがあります。植物は言葉をもっている。朝露が下りている時の囁きがあり、照りつける太陽に忍耐している時の呻き声、昆虫が訪れた時の喜びの声、海鳥に対する苦情の訴えも交わされています。
痩せた土、強い風、乾燥、炎熱、潮風が運んできたにがりによる苦痛・・・それらは皆、植物の生長を阻む悪魔のようなもの。
どんどん根を生じさせ、茎と葉を太らせ、根や葉を隠す・・・これらは厳しい土地において生き延びて行くための秘訣です。神が植物に与えた環境への適応能力の素晴らしさということですが、この地という舞台で見事に適応した花や草の演じる劇の美しさを見ることが出来ます。

澎湖県の県木;大きなガジュマルの木
これは一本の島中に知れ渡っている大きな木で、澎湖島の人は彼女を「チン」と呼んでいます。太くて逞しい、しっかりと大地を掴み続けた根、長く垂れ下がった髭のような気根は、澎湖の人たちの強靱な生命力を象徴しているかのようです。互いに絡み合い暴風や寒さに耐えてきた幹や枝は、過ぎし日の歳月を余すところなく刻み、百年という時間も彼にとっては青春の若い時期のようでしょう。四季の常緑、昔、帝王の車の上につけたと言われる絹がさのようなその枝葉は、炎熱を遮り澎湖の人々を庇い続けてきました。

通樑(トンリアン)にある古いガジュマルの木はあちこちに名が知れ渡っており、3百年余りの樹齢があり、95本の気根は幹となり地中に根を下ろしています。緑の天蓋は900平方のメートルを覆い、澎湖人精神のシンボル的存在です。木の根本には碑が立てられ、提灯がつり下げられており、きれいな色の幕で飾られ、人々 がひれ伏して拝む信仰の対象となっています。
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澎湖県の県花
私にどこから来たかと聞かないで下さい。またどこへ行くのかとも聞かないで下さい。私は海を漂ってこの地に流れ着き、既にこの土地にしっかりと根付き、愛が深いだの深くないだのとか真面目不真面目だとかを通り越して、沢山花を咲かせ、首をもたげて、草原を私の黄色と赤の色で染め上げ、海の崖縁から山頂に至るまで、又、山頂から内陸に至るまで大地を席巻して、まさに澎湖島のための、澎湖島だけの島菊なのですから。
 天人菊は、春から夏にかけて勢いよく花を咲かせ、赤と黄色で野を満たす。花の径は大きく色鮮やかで、大地を鮮やかに染め上げます。花は輻射状に平たく広がり、波打つ縁は浅く裂けています。緑の野に生気を与える神様からの贈り物です。
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澎湖の4つの壮健な植物
固有種即ち原生種が、自らの種を伝える能力により澎湖島にやってきて、長い年月の間に変化し適応してきた植物です。それら固有の4つの植物は澎湖のエビスソウ、澎湖大豆(しかし食用の大豆ではなく、豆科の植物で、実は食用とはなりませんが、その根は一条根と言う名で、リュウマチや血圧の薬として用いられている)、澎湖キツネノマゴ、澎湖キンゴジ力で、確かにそれらは英雄と言うほど目立つものでなければ、歴史的な栄光を帯びている訳でもありませんが、彼らの頭には澎湖の字の冠があり、疑いなく彼らこそ、澎湖に最も関わりのある原住民でしょう。

澎湖エビスソウ
ごく稀な変種は奥深さを表し、羽状の小さな葉は風に揺れて趣があります。鮮やかな黄色い花は野を輝かせ、さやの中の褐色の実が子孫を豊かに増やします。
エビスグサ



澎湖キツネノマゴ 
細い毛が表面を覆って、潮風に含まれてやってくるにがりが付着するのを防いでおり、ほんのり赤い唇のような花が一つ一つ咲いています。崖の上に立って日月を迎え、風を食べ露を飲んで力強く生きているのです。
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澎湖大豆
地に這い、よじ登り、赴くままに顔を出します。一つの茎から三つの狭い葉が出て、赤い蝶のような花が小さな実をつけます。最も有名なのが一條根という漢方薬です。
澎湖大豆(hp金門台湾から)
写真はhp金門台湾から
写真は澎湖島観光局より 拡大すると大きくなります。
澎湖大豆2






澎湖キンゴジ力
ハート形の葉に小さな星状の毛が密生しています。珊瑚礁の石垣を縦横に行き来し、小さい黄色い花が長い柄先に付いていて、固有種の存在感が十分あります。
キンゴジカ(hp宮崎の野生植物情報より)
写真はhp宮崎の野生植物情報より


景観植物
単にー本ではそれほど注意を引き付けるというようなことはありませんが、それらがひとたび群生すると視覚に訴える力は無限大といえるほど拡大するのです。紺碧の空と青い海、緑の波や白い浪、柔らかな砂浜、頬を軽く撫でるような風が吹きぬけるそうした状況の背景に加えられると、途端に多くが集まっている事の美しさにドキドキするほど感動してしまうのは確かなことです。

銀ネムノキは徹底して他のものを圧倒し、山も海も占領して、また四季の装いを変えるのです。リュウゼツランは自分の場所を占領して王となり、―本―本の柱を天に突き刺すかのように高く伸ばします。サボテンは一斉に立ち上って誰が一番高いか先を争っています。黄色い花と赤い実、独特な形をしています。
海岸で暴風と戦って砂を守っている勇士、街路樹を守る者、節操を堅く守っているかのような古い家に植えられた老木、それらは、椰子の木の姿が全く見られないこの海洋の島のために真の愛を捧げる者たちです。


グンバイヒルガオ(山水浜辺
匍匐して伸び広がり、節節ごとに根を下ろし、生命力が溢れるほど旺盛で、朝には紫色の花を付けて太陽を迎えるのです。乾いた果実は虫の眠りを覚まし、砂浜の花の女王の名は遠くまでも伝わります。
グンバイヒルガオ




緑の草はジュータンのように遠くまで広がり、天にも海にも続いて行くようです。朝、露を浴びて鳥がさえずり、夕方には、飼いならされた羊が牧童の歌と共に小屋に帰って来ます。世の中にこれほどの、人を癒すのどかな場所は他にあるでしょうか?
白いチガヤは春を迎え、ヒバリは夏を騒ぎます。イナゴは秋を送り、収穫されずに残った作物は冬を越します、確かにここには四季の変化があります。

チガヤ
チガヤ(波田研hpより)
写真は波田研hpより



蓮の花の池(湖西)
夏と秋の蓮。6月はちょうどいい季節です。レンコンとその実は体を強め、栄養を補給するので、食事療法には貴重な存在なのです。水面に立つ丸い葉、それらが風を受けて舞い、花芯が大きく揺らめく様は風流を愛する人たちが最も好むところのものでしょう。
蓮(hp植物園へようこそより)
写真はhp植物園へようこそより

リュウゼツラン
根はしっかりとこの土地の中に伸ばし、浅い灰色っぽい緑の長い葉はとげを巻き付けて、花軸は天に伸びて高い所から世間の人を見下ろしています。海洋の島の空は、真夏になるとリュウゼツランのように騒がしくなるのです。
リュウゼツラン(HP植物園へようこそ!より)
写真はhp植物園へようこそより


サボテン
厚く平べったい硬い茎、進化したのでも退化したのでもなく、この地の気候に適応するべく造物主によってトゲを持つ葉、真っ黄色の花、暗紅色の果実を備えて作られた「赤いリンゴ」(サボテンの実)は暑気払いに効果があり、澎湖島にはどこにでもあるのです。動植物の多様性は創造者の比類なき知恵を反映しているに違いありません。
サボテン



銀ネムノキ
落葉の灌木は年末には枯れたかのようになり、葉が茂り白い花が咲いたら真夏が来るのです。鞘に入った実が熟して裂けて種を撒き散らします。根が深く土壌の中に入るので、農家の人にとっては厄介な存在です。この木は菊島(澎湖島)のほとんどを占領していて、枯れた枝と落ち葉は薪になります。
ギンネム


マカダミア
春に芽が出て、夏に花咲きます。秋に葉が赤く紅葉し、冬に葉を落とします。老木はこうした四季を繰り返し、暑さ寒さを古い家と共に過ごして、また新らしいすがたを現すのです。
マカダミア(hp植物園へようこそより)
写真はhp植物園へようこそより

サンゴシトウ
樹皮が裂けまだらになり、黒いとげが新しい枝にびっしりと付いていて、紅い花が寒い3月に咲きます。木の幹が太るのは速く、枝をまっすぐに伸ばして自己主張をします。5月には散った花で小道がいっぱいになります。
サンゴシトウ(hp植物園へようこそより)
写真はhp植物園へようこそより


モクマオウ
常緑の喬木で風に強く、小さい枝は風を受けて揺らめく、葉は退化してさやになります。黄色い雄の花が枝の先端に咲いて、赤い雌の花が枝のそばに咲きます。球果はまるでパイナップルのようです。
モクマオウ(hp植物園へようこそより)
写真はhp植物園へようこそより


クサトべラ
茎が太くて、大きな葉が枝の頂きに掛かっており、一年中、緑で大地を覆っています。五枚に裂けた白い花が半円の形に咲きます。枝の先から垂れ下がった葉には趣があり、公園の緑化のために欠かせませんが、風を防ぎ、砂を守ることにかけては、私がー番です。
クサトベラ(hp植物園へようこそより)
写真はhp植物園へようこそより


モンバノキ
密かな香りがハチとチョウを招き寄せ、光り輝く絨毛は光を強烈に反射します。サンゴ礁の岩で選りすぐられた遺伝子は、塩分と旱魃に強く、風を防ぐと共に砂を守ることにも強いのです。
モンバノキ



ぎょりゅう
はるばると海を渡って、彼女はハワイからやって来ました。小さい枝は細長くて、葉は退化して短いさやになります。色は淡くて、モクマオウとは同じではありません。風を防ぐだけでなく、砂を守ることにおいても、海岸の「スゴイ」先兵です。
ぎょりゅう(by  Atsushi Yamamoto)
写真はby Atsushi Yamamoto

経済植物
土の底まで乾くような厳しい環境の中でも、これらの植物はやはり自然の本性に従って水を探し出し、私たちにおいしいものを作り出してくれるのです。岩が崩れて土となった地はもともと肥沃ではありませんが、皿の中には彼らの懸命の努力によりもたらされたご馳走があります。季節風が狂ったかのように吹く環境の下で、時代が進んでも、昔と同じように珊瑚礁の壁の中ので作ったおいしい野菜と果物があるのです。天と争うのは無駄なことと、この土地で生活する知恵を働かせて、
「石垣の中」で作物を作る力を蓄えて、季節風が止むのをじっと待っているのです。

セリバノセンダングサ
それぞれの茎に一つだけ黄色と茶褐色の花が咲き、ほっそりとした姿にはレディの雰囲気が漂います。黒く滑らかな痩せた実の尾には鋭い鈎があり、風に吹かれて風味が増します。冷やした香茹茶を一口飲めば、喉が潤い、爽やかに過ごせるのです。

落花生
地上に黄色い花が咲き、地下に殻付きの実を成らせます。「落花生」とは言い得て妙です。質が良くて値段も手頃、うまいと思えば人に薦めように、澎湖の落花生はとても有名です。
落花生



十角ヘチマ
十稜とは十の稜線という意味ですが、この十角ヘチマにはたくさんの稜線があります。しかし、雑念、くどくど言うことと言う意味もあり、珊瑚礁で造った石垣の上でささやいています。ヘチマ水は美容に良くて、へちまタワシは体を洗うのに最高で、ヘチマの実は味も歯ごたえもあり、確かに澎湖のウリはすばらしい。

ハニーメロン
幼いメロンの表皮が白っぽい緑で、熟したメロンは網の紋様が付いていて、夏に産量が多い。
果肉(中身)が浅いピンク色、中身は甘くて柔らかく、よだれがでるほどおいしいです。

ボウコスイカ(仮称)
浅緑色の皮に濃い緑色の紋様が付いていて、果肉はオレンジ色、口あたりにも大満足。
枕の形をしていて、独特の感じがあります。瓜の中の逸品で、ライバルとなるのはだれ?

シロウリ 
マクワウリの変種、紋柄の種類が多い、俗称「ヤムクェー」,「チィークェー」。
果実は長い筒の形で、薄く切って天日にさらして、塩で揉んでから瓶に漬けると発酵して酸味が生じ、新鮮な魚と一緒に煮ると、食欲を刺激します。「一番」と言う望安の地の有名な特産品です。

直訳すると南アメリカのメロンナス
原産地は南米、澎湖では「ヤンメイ」と呼ばれ、ウリでなし、ナシでもなく、ナスの仲間です。
味がさっぱリしていて、糖分が低い。ここ数年来出回り始めた新興の果物です。

トマト
寒くて涼しいのが好きで、成長するには竹の棚の支えが必要。フルーツのようでもあり、野菜のようでもあります。主な茎には剛毛が生えていて、油腺が発達している。「カムアビッ」の香りはすぐに伝わります。液果は若い時は緑で、熟すと赤くなり、深緑が果実の頂きにあるのを「黒い蓋」といい、それが一番おいしいのです。

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