台湾の南の島・澎湖島(ぼうことう)情報

台湾の南の小島・澎湖島の自然や文化・人情・イベント・見どころなどを現地からリポートします。

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大地の彫塑 小門嶼
▲池西滝状玄武岩
▲鯨魚洞外の漁翁島層地形
交通部観光局澎湖国家風景区管理処
澎湖県馬公市光華里171号
tel:(06)921-6521
HOT LINE:(06)921-6600
HP:www.penghu-nsa.gov.tw
インフォメーションサービス

.馬公空港観光案內所  TEL:(06)922-9127
.澎湖ツーリストサービスセンター TEL:(06)921-6445 (06)921-6521ext251
.南海ビジターセンター  TEL:(06)926-4738
.北海ビジターセンター  TEL:(06)993-3082
.後寮ビジターセンター  TEL:(06)993-3437
.漁翁島ビジターセンター  TEL:(06)998-2916
.小門地質館  TEL:(06)998-2988
.吉貝ビジターセンター  TEL:(06)991-1487
.望安アオウミガメ観光保育センター TEL:(06)999-1368
地理的環境
位置
小門嶼は西嶼の北端に位置し、二つの島はもともと連なっていましたが、海蝕作用で分離しました。現在、中間には幅約20メートルの小さな海峡がありますが、橋が架かっているので交通は問題ありません。島の面積はわずかに0.5平方キロ、地質や地形の景観は澎湖群島の縮図と言われています。
▲小門嶼の位置
▼小門嶼の玄武岩熔岩地層
島名の由來
小門嶼…嶼とは島の意味です…はかつて「丁字門嶼」とか「吼門之珠」と呼ばれていました。小門橋ができる前は、そこへ行くには二つの丘の間の小道を出入りしなければなりませんでした。この道は村にとって小さな玄関口だったのです。それで「小門嶼」と呼ばれるようになったと言われています。
▲鯨をデザインした小門嶼の集落標示

地質概況
地史
小門嶼には二層の玄武岩熔岩があり、約14.7百万年前(中新世中期)と10.9百万年前(中新世晩期)に出現したとみられています。
▲小門嶼の玄武岩層
▲小門嶼の玄武岩熔岩層
小門嶼西北角の殼灰岩(コキナ:貝殻とサンゴの破片でできた柔らかく白っぽい石灰岩)と鉄石英砂岩による堆積地層。「小門嶼層」の基準地点で、更新世(2百万-1万年前)に形成されたとみられています。
▲小門嶼のコキナ層
地層
小門嶼の地層は典型的な澎湖層で、(玄武岩の層の間に堆積層を挟む)また、西北岸が比較的若い小門嶼の層(コキナと鉄石英砂岩により構成)が澎湖層の上に乗っかっている格好です。(小門嶼地質柱状図参照)
小門嶼層
殼灰岩(コキナ)
石英砂岩
漁翁島群層(澎湖層)
柱状玄武岩
多孔状玄武岩
砂泥岩
角礫岩
柱状玄武岩
多孔状玄武岩
▲小門嶼地質柱状図
(上図)
上層-玄武岩
下層-堆積岩
(右上図)
小門嶼のコキナ
(右図)
鉄石英砂岩層
岩石
◎玄武岩の紹介
玄武岩はその外観から二分できます:
1.緻密状玄武岩
2.多孔状玄武岩
化学成分からみると:
1.矽質玄武岩(ソレアイト:ケイ素に富む玄武岩)
2.鹼性玄武岩(アルカリ玄武岩)
▲クリーム色のソレアイト
▲多孔状玄武岩
◎玄武岩の特徴
玄武岩の熔岩は冷却されると亀裂を生じ、五六角形の柱状節理となります。その際に、多様に変化しますが、この「節理」構造が澎湖玄武岩の最大の特徴です。 
▼小門嶼玄武岩柱状節理
◎堆積岩
小門嶼の堆積岩には下記三種ある:
1.砂泥岩-部分的に貝類化石を含む 。 
2.殼灰岩(コキナ)-部分的に哺乳動物の骨の化石を含む。 
3.鉄石英砂岩-小門国小付近の地表にみられます。
(上図)小門嶼砂泥岩で発現された貝類化石
(右上図)
コキナの動物化石
(右図)鉄石英砂岩
鉱物
この島でよく見られる鉱物:
1.石英-粒・砂状となって地表に散布。
2.泥炭-砂泥岩と熔岩の接触部分。
3.文石類鉱物-玄武岩の気孔がみえます。
▲石英砂
▲泥炭層(図中黒色部分)
▼小門の文石(アラゴナイト)
化石
痕跡化石および貝類化石により判別容易。
▲コキナ岩のなかの痕跡化石
▲砂泥層の貝類化石 

地形概況
風化地形
小門嶼の岩石は長年にわたり、日射・季節風・雨水・生物などによる風化作用を受けて、いろいろな造型が生み出されてきました:1.球状 2.切片状 3.粒状 4.板状 5.風化紋は玄武岩の岩面あるいは節理でみられます。6.蜂の巣状はコキナ層にみられます。
▲球状
▲切片状
▲粒状
▲風化紋
▲蜂の巣状
▲板状

海蝕地形
小門嶼は波や干満・海流による侵食のために、以下のような海蝕地形を生みだしました。
1.断崖:全島海岸線にみられます。
2.海蝕拱門(岩がアーチ型に残った):鯨魚洞のみ
3.海蝕柱(岩が柱状に残った):鯨魚洞東側
4.海蝕凹壁(凹面に侵食された壁ocean-erosion concaved wall):鯨魚洞西南断崖下方
5.壷穴(地面に開いた壷のような穴ocean-erosion pot hole):小門国小西南断崖下のコキナ海蝕平台(ocean-erosion platform)
▲海蝕崖
▲海蝕拱門—鯨魚洞
▲海蝕柱
▲海蝕凹璧
▲コキナの壷穴
海積地形
波浪と干満が長年にわたって小門嶼の海岸を浸食し続け、その岩屑や砂礫が適当な地点に運ばれて堆積したのが海積地形です。
1.砂浜:集落の南岸     
2.石浜:鯨魚洞前の海岸 
▲石浜
▲砂浜
▼流水で侵食された地形
浸食地形
「悪地」-雨水の浸食で溝が幾筋も形成された荒廃地。
人文地景
石滬-潮間帯にかつて漁民が石で築いた罠。
▼小門嶼東岸の石滬

文化の特色
菜宅
「宅内」ともいう。冬季の強烈な東北の季節風から守るために、四面を石壁で囲った農地。「菜宅」の範囲は広く、壁の形状や石材は多彩で、本島ならではの風景となっています。
石塔・営頭・石敢當
小門嶼の住民は石塔や石敢當には風除け・魔除けの効果があると信じています。そのために峠・海岸・集落の前にはいろいろな形の石塔・営頭・石敢當がおかれています。
▲石塔
▲営頭
▲石敢當

小門地質館について
小門地質館は小門風景区の入口にあって、民国90年にオープンしました。周囲を回廊が取り囲み、外壁には古い石が飾られています。館内には小門嶼の模型・生態・文化・標本のほかに澎湖群島の地形が展示され、娯楽と環境教育を兼ねています。玄武岩を使った立体道やアーチ型の海洋生物トンネルなど各所に工夫が施され、小門嶼の自然・文化を楽しく学べます。小門嶼の旅には欠かせないスポットです。
▼小門地質館

生態資源
小門嶼漁業資源保護区
「小門嶼鯨魚洞西北海域」は九孔(トコブシ)・鐘螺(ニシキウズガイ)・ウニ・ロブスターの産地、農業委員会は民国71年に約9.4ヘクタールの海洋生物漁業資源保護区に指定を公示されています。
▼小門西北岸海域漁業資源保護区
動・植物
小門嶼の植物は、東岸草原の澎湖決明(エビスグサの仲間)・澎湖大豆、針藺(ハリイ)が目立ちます。(つ。)冬季には紅隼(チョウゲンボウ、保護指定鳥種)がよく草原の上を飛んでいます。夏季にはアジサシが海域でクローブ魚群を啄ばみ、島上の草原ではいずれも澎湖小雲雀(澎湖特有亜種鳥類で澎湖県鳥、俗名半天鳥)の姿を見ることができます。
▲小雲雀(ヒバリ)
▲針藺(ハリイ)
田畑景観
小門菜宅群の近くには年中枯渇れることない小さな流れがあります。

西嶼地質地形の旅
◎地理的環境と交通
西嶼はまたの名を「漁翁島」と言い、面積約18.2平方キロ、澎湖第二の島です。澎湖本島西方4キロにあって、東北角の跨海大橋を通じて白沙島とつながっています。馬公から西嶼まではバスあるいはレンタカーで、203県道沿いに約30分ぐらいです。
◎地史と地層
西嶼島誕生の地質年代は中新世中期から晩期にかけて、今から約14.7百万年-8.2百万年前のことと言われています。島上に露出した岩層ははっきりしており、地表上に2-4層の岩層がみえています。こうした玄武岩の間に砂頁岩の地層が挟まっているのが澎湖群島の代表的な岩層で、かつては「漁翁島層」と呼ばれましたが、いまは「澎湖層」と命名されています。
◎地質と地形
西嶼島上の岩石はソレアイト(灰黒色)が主で、深い黒色のアルカリ玄武岩は比較的少ない(内・外垵でみられます。竹湾および学仔尾半島ではかつて文石を多く産したため、「文石鼻」・「文石窟」とも呼ばれました。
西嶼島はまるでトドの身体のように湾曲しています。島には多様な玄武岩柱状節理および複雑な海岸地形が展開し、半島・湾・断崖・砂浜・石浜および火山など地形的に多彩です。
西嶼玄武岩観光スポット(北から南に時計とは反対に回る)
1.竹湾-利用の難しい「悪地」 
竹湾西北高地の玄武岩断崖。石英砂や赤土の地層が雨水の侵食を受け幾筋も溝の走った地形を形成。
▲竹湾悪地
2.大池-玄武岩柱群  
大池漁港から北向きに学仔尾の断崖に出ると、柱状玄武岩が延々数百メートル続いていて、岩石中にみられる規則正しい割れ目…節理と言う…は柱状あるいは板状になっており、また、湾曲したり垂直だったり多様です。
▲大池玄武岩柱群
3.池西-滝状玄武岩地形  
池西漁港北方に聳え立つ玄武岩柱群。柱状・板状の節理がはっきりみえます。カーブした柱状玄武岩の表面には青苔がびっしり生え、独特の景観を呈しています。
▲池西滝状玄武岩地形
4.学仔尾半島-火口地形  
退潮時、半島西岸の海蝕平台(岩盤)上には大小数十個の火口がみえます。いくつかの火口の周囲の玄武岩は明らかに放射状に並んでいます。近寄って火口の中を観察してみるのは如何ですか?
▲ 学仔尾半島-火口地形  
5.内垵観音山-玄武岩柱状節理  
内垵北港南側の観音山および付近の海辺は、玄武岩側面および柱状節理断面を見るのに適しています。
▼内垵観音山玄武岩柱状節理
6.内垵遊憩区付近の海岸-熔岩気孔柱群と標準漁翁島層 
遊憩区に入ると海辺一面に玄武岩熔岩が冷却して形成された気孔柱および大小火口が広がっています。南側の砂浜から外垵を眺望すると、漁翁島層の典型的な三層熔岩地形が目に入ります。
▲内垵熔岩気孔柱群
7.外垵-地滑地形  
外垵西嶼灯台付近の断崖は、豪雨により地層の陥落がありましたが、陥落した地表の田畑がそのまま残っており、澎湖最大規模の地滑り地形とみられています。
▲外垵地滑地形

8.赤馬-牛心山と石滬群 
牛心山は小さな丘で、激しい風化作用によって柱状玄武岩が山頂に屹立し、美しい景観を呈しています。(る。)海蝕平台上(岩盤)には二つのハート型の石滬と言う潮の干満を利用して魚を捕るための罠が並んでいます。岩盤上の岩層理は特徴的です。
▲赤馬牛心山
▲赤馬-石滬群
大果葉柱状玄武岩景観  
大果葉漁港は二崁集落へ向かう途上にあり、かつて採石場がありました。湾曲あるいは垂直のままの柱状玄武岩があり、玄武岩が下から上へと次第に土に風化していく過程が分かります。
二崁濱海公路そば-玄武岩風化風景  
二崁から竹湾へ向かう濱海公路上に、風化した垂直柱状・板状玄武岩柱群が二箇所あります。長期間激しい陽光にさらされていて、岩は黄色く風化しています。
▲大果葉-玄武岩景観
▲二崁-玄武岩風化地景

西嶼のその他の観光スポット
■名勝史跡
1.西台古堡(一級史跡)
2.東台古堡(一級史跡)
3.西嶼灯台(二級史跡)
4.二崁陳宅旧家(三級史跡)
5.内垵塔公塔婆石塔(県史跡)
6.外垵餌砲(おとりの偽砲台)
7.内垵西嶼夕景
▲西嶼西台古城
▲内垵塔公塔婆石塔
▼二崁陳家旧宅
▲西嶼灯台
■文化財
1.外垵三仙台石敢當
2.赤馬五孔頂砲台
3.各村里の石敢當および石滬群(牛心山・池東など)
4.内垵遊憩区
5.竹湾カニ博物館
6.外垵元宵漁船燈火
7.著名な水道
(1)吼門(跨海大橋下)
(2)西流(外垵灯台南)
8.旧家観賞(二崁・池東)
▼外垵三仙台石敢當
▲竹湾カニ博物館
▲外垵元宵漁燈



■生態観察スポット
1.竹湾牧場・小池ダム・春秋バードウォッチング
2.外垵草原・夏季牧場の風景
3.礁海洋生態観察ゾーン
4.老木(内垵・池東)
シオマネキ(大果葉)
ヒトデ(礁)
▲外垵草原の風景
▲内垵の老木


■その他
1.名産品
(1)小門の貝の酒焼き
(2)大池のサボテン氷
(3)西嶼のピーナッツ
(4)二崁郷土料理
▼サボテンの果実
▼貝の酒焼き

西嶼地質地形景観案内図
小門嶼地質地形景観案内図
外垵漁港
内垵北港
大果葉漁港
鯨魚洞
跨海大橋
小門地質展示センター
西嶼西台(西台古堡)
漁翁島灯台(西嶼灯台)
漁翁島ビジターセンター
小門嶼
白沙島
内垵遊憩区
外垵餌砲(おとりの偽砲台)
内垵塔公塔婆石塔
五孔頂砲台
西嶼東台(東台古堡)
竹湾カニ博物館
大義宮
澎2
鯨魚洞
跨海大橋
牛心山
通梁
合界
竹湾
竹湾漁港
礁
大池
池西
池東
赤馬
内垵
外垵
吼門水道
大池漁港
小門漁港
池西漁港
漁翁島(西嶼)
亀山
鼻頭山
県道
郷道
観光拠点
ビジターセンター
村落

二崁旧家
小門漁業資源保護区
コンパクトツアー
スタンダードツアー
島内一周ツアー
観景台
鯨魚洞
海蝕柱
悪地
菜宅群
小門溪
小門西側
聚落旧家
海岸および海蝕平台
コキナ地層
混合礫石浜
柱状玄武岩断崖
コキナ防風壁
導航燈
鉄石英岩層
営頭および石塔
観景亭
東北岸潮間帯
海食景観島巡り
風化地形
漁翁島地層
小門集落南岸
玄武岩柱断崖
砂浜
石滬
小門地質館
石敢當・石塔
館後方海蝕地形
潮間帯
震義宮
菜宅群
小門東側集落

小門と地質地形の旅
小門嶼の自然と文化は豊かで多様。干満の状況に応じて、下記三つの行程が選べます。

1.コンパクトツアー(時間約1-2時間、詳しくはルート図)
行程:
9.小門地質館→10.石敢當・石塔→11.館後方海蝕地形→12.潮間帯→13.観景台(西)風化地形→14.鯨魚洞→15.海蝕柱→16.悪地→17.菜宅群→18.田畑景観
2.島内一周ツアー(時間約3-4時間、詳しくはルート図)
行程:
1.小門西側集落旧家→2.海岸および海蝕平台⋯⋯⋯8.営頭および石塔→9.小門地質館⋯⋯⋯16.悪地→19.観景亭(北):石英砂層→20.観景亭(東):石滬・跨海大橋を望む⋯⋯⋯小門東側集落・田畑景観
▲海蝕地形
▲観景台
▲鯨魚洞
▲海蝕柱
▲菜宅群 - 小門集落西北窪地
▲北岸観景台および石英砂層
▲東岸海崖および潮間帯際の道
▲東北岸漁翁島層の風化の様子
▲小門地質館
▲東南岸海崖の玄武岩層
▲集落および菜宅風景
▲石英岩層
▲西南岸の石滬と砂浜
▲コキナおよび玄武岩の屑から形成された石浜
▲コキナの浜
▲コキナ防風壁および導航燈

小門嶼の文化・生態スポット
■文化
1.石塔(4座)
2.菜宅群(1.玄武岩石壁 2.珊瑚礁石壁 3.コキナ石壁)  
3.石敢當(石材には玄武岩および珊瑚礁)
4.営頭(東・西・南・北・中の五ヶ所)
5.旧宅
6.石滬群(島南・東北)
7.震義宮(瘟神を祀る)   
8.魚やイカを干す(夏季)
9.(新・旧)導航燈(西北岸最高点)
10.はえ縄の準備風景 
▲鉄礫仔石塔
▲営頭と石塔
▲とれた魚を干す
▲イカを天日に干す
▼近海がはえなわで魚を釣る釣り具
▲小門嶼-震義宮

■生態
1.小門植物探訪-東岸草原
2.小門植物探訪-ピーナッツ・ヘチマ・紅龍(澎湖スイカ)・カボチャ・サボテン
3. 小門嶼漁業資源保護区(鯨魚洞西北海域)
4.潮間帯探訪(巡滬・立竿網など)
5.小門草原バードウォッチング
6.冬季の季節風体験・潮煙(Wind・SPA)の旅
▲潮間帯でよくみられる生物-珊瑚
▼小門草原および菜宅群
▲ヒトデ・ウニ
▲紅龍瓜(スイカ)
▲潮間帯でよくみられるオハグロガキ
『小門嶼と西嶼では
澎湖独特の熔岩地形を堪能できます。
大自然の巧みな造形美は
我々を魅了してやまないでしょう。』



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