v 澎湖島の地形
澎湖の地質と地形
澎湖の地質や地形には、
きわめて興味深いものがあり、
あなたがここに来て、実際に見て探索する価値があります。
皆さんとともにこの貴重な自然の資産を保護して、この公園を
国際的な資質公園にして行きましょう。
火山熔岩群島
澎湖群島(Pescadores)は台湾で唯一、火山熔岩−玄武岩から形成された島であり県である。群島の地質や地形は台湾本島と大きく異なり、「玄武岩の里」と呼ばれています。澎湖玄武岩は体積・面積ともに大きく、節理が非常に豊かで多様に発達していて、まさに隠れた澎湖の宝と言えるものであり、力を合わせて世界に紹介していきたいものです。
■地理的位置
澎湖群島の面積は約127平方キロで、台湾海峡の中央部よりやや南に位置し、大小百近い島々が、南北60キロ、東西40キロほどの海域に点在していて、台湾と中国の東海と南海とを分ける天然の境界の役割をしており、その地理的位置はきわめて重要です。
■地史
澎湖群島の玄武岩は熔岩が幾度も地底から地表に湧出しては冷却したものであり、その誕生は約1740万年前(望安天台山)から820万年前(東嶼坪)の間と見られています。
■地層
露出した地表の熔岩は2つから4つの層で、地質年代は第三紀中新世の中期から晩期に属しており、こうした地層は漁翁島(西嶼)においてもっとも鮮明であることから、「漁翁島層」あるいは「澎湖層」と呼ばれています。
玄武岩ミニ知識
■組成鉱物
玄武岩は黒い色をした堅い岩石で、地表にもっとも広く分布している火成岩の一つであり、台湾でも各地に見られますが、最も分布密度が濃いのが澎湖群島(花嶼を除く)で、その主要な結晶成分は斜長石、輝石および少量の橄欖岩を含んでいます。
1玄武岩の特徴
■玄武岩種類�岩石の外形
玄武岩の表面は黒から灰色までいろいろで、熔岩が地表に現れたとき空気や水蒸気を含むと、冷却後気孔を形成します。
物理的外観からの分類:肉眼で直接観察しての簡単な分類:
1.緻密状玄武岩—気孔なし(たまに地殼付近の橄欖岩を含む)。
2.多孔状玄武岩—気孔あり(著名な澎湖文石はこの岩石中に存在します)。
2玄武岩の特徴
■玄武岩種類�岩石の組成
玄武岩は岩石を構成する鉱物の成分によって表面の色も異なり、鉱物の成分によりアルカリ性玄武岩と硅質玄武岩(ソレアイト:ケイ素に富む玄武岩)に分けられます。
1.ソレアイト—色は薄く、岩柱は粗い (澎湖で普遍的な玄武岩)。
2.アルカリ性玄武岩—色は黒く、岩柱は細かい(澎湖東海・七美などの離島)。
3玄武岩の特徴
■地形
玄武岩は地球上の火山熔岩のなかで粘度が小さいほうの火山岩に類していて、熔岩が地表で冷却されると平坦な台地を形成することが多く、各島にみられます。
4玄武岩の特徴
■岩石節理
玄武岩の熔岩は冷却後、多様な柱状あるいは板状の節理構造を形成しますが、この節理構造は玄武岩の取り分け重要な特徴の一つです。
地質構造
■節理
玄武岩の熔岩は冷却時に、岩体が中心に向かって収縮するために張力をもち、柱状の裂け目を形成しますが、この割れ目を節理と呼んでいます(節理平面および側面図.1.2参照)。
■柱状節理の種類
澎湖玄武岩によく見られる節理は柱状、切片状、板状そして不規則状です。
1.岩柱が垂直な裂け目をもっている場合「柱状節理」と言います。
2. 岩石が水平な裂け目を持っている場合、「板状節理あるいは裂理」と言います。
3.熔岩が冷却後に薄い切片状に裂けている場合、「切片状節理」と言います。
4.熔岩が冷却後に外部からの圧力を受けて不規則な形状に歪んでいる場合、「不規則状節理」と言います。
■柱状節理形成の原因と組成
澎湖玄武岩柱状節理の形態は熔岩流出の位置によって決まります。(11形成図参照)。その形態は以下の通り:
1.倒れて伏す形の柱状節理—熔岩が地底深い火山頚部より下方に滞留した場合。形成図A参照。
2.湾曲柱状節理—熔岩が地底浅い火口下方の火山頚部付近に滞留した場合。形成図B参照。
3.火口—火山熔岩の出口。形成図C参照。
4.直立柱状節理—熔岩が平坦な場所に流れ出た場合。形成図D参照。
5.傾斜柱状節理—熔岩が傾斜地に流れ出た場合。形成図E参照。
澎湖群島主要地形景観
■地形特徴
◎概述
澎湖群島は長年にわたり、波浪・季節風・海流による侵食作用や運搬、堆積作用によって特徴的な地形が形成されて来ており、地勢は南高北低で、延々と海岸線が続き、海岸線の長さは320キロに達していて、(単位面積あたりの長さでは台湾本島の120倍)台湾一を誇ります。
◎海岸線の種類
延々と続く海岸線や高くそびえる雄々しい柱状玄武岩は、大自然の洗礼を受けて様々に異なった溶岩の風貌を作り出し、以下に述べる三つの海岸風景を作り出してきました。
1.海蝕断崖あるいは砕石錐崖(岩が崩れて錐状なっている)海岸
2.海蝕された平らな台地あるいは珊瑚礁の海岸
3.砂浜あるいは石浜の海岸
この多彩な奇景を目にする時、私たちは造物主のなせる奇妙な業に感嘆の声を上げざるを得ません!
■海蝕地形
澎湖は周囲を海に囲まれた群島で、各島は波浪・干満・海流などに不断に侵食を受け、海蝕崖・海蝕凹壁(凹面に侵食された壁ocean-erosion concaved wall)・海蝕平台(ocean-erosion platform)・海蝕溝・海蝕洞・海蝕拱門(岩がアーチ型に残った)・海蝕柱(stack)・壷穴(地面に開いた壷のような穴ocean-erosion pot hole)といった特色ある海蝕地形を生み出して来ました。
■火山地形
群島の熔岩は大部分、地底の玄武岩のマグマが浅い海あるいは陸の亀裂から湧出して形成されており、(いる。)こうした火山作用は、熔岩台地の方山地形、火口弓状地、舌状・縄状熔岩流、岩脈といった地形を生みだしました。
■海積地形
海流・波浪・潮の干満が海岸を浸食し続け、侵食後崩壊した岩屑や砂礫が適当な場所に運搬されて堆積したのが海積地形で、(ある。)砂州・砂岬(砂が堆積して海に突き出た部分がある地形)・浜(砂浜・石浜)・陸続きの島などが代表的。
■風化作用による地形景観
玄武岩が風化作用を受けて造成された地形の景観も多彩で、その代表的なものは、:
1.球状風化:風化作用をうけて柱状玄武岩節理面の角が剥落して円柱状あるいは球状となったもの。
2.蜂の巣状(俗称「猫公石」):玄武岩がさまざまな程度の風化を受け、また雨水・波浪・生物などによる侵食を経て、蜂の巣状の外形をなしたもの。
3.風化紋:玄武岩の表面あるいは節理面が風化を受けて、石に含まれる鉄分が酸化作用で錆びて帯状に花紋を形成し、いわゆる風化紋と言われています。
■特殊地形
1.風蝕地形:玄武岩が砂礫を含む強風にさらされ続け、玄武岩の岩面に鑿で刻んだような溝が無数にできたもの。
2.風積地形:風力で運搬された堆積作用で形成された地形。砂丘など。
3.流水侵食地形:降雨・浸食後造成された溝だらけの悪地。
4.人造石滬:澎湖の先人がかつて魚を追い込むために潮間帯に築いたさまざまな形状の石壁。
■その他の地質構造
1.断層:岩層が張力あるいは圧力の作用により断裂し、岩層が上下あるいは左右に移動したものを断層と言います。七美牛母坪断崖の断層が最も顕著な代表例。
2.褶曲:岩層が圧力を受けながら推されて、傾斜あるいは波浪状に湾曲したものを「褶曲(drag fold)」と言います。澎湖でもっとも著名な褶曲は七美龍埕海蝕平台および牛母坪海崖。
■澎湖玄武岩自然保留区
◎玄武岩自然保留区
1992年農業委員会は文化資産保存法に基づいて、澎湖の小白沙嶼・鶏善嶼・錠鉤嶼を「澎湖玄武岩自然保留区」として公示しました。この三つの島の海域は漁業資源が豊かで、人による干渉を受けないので、蒼燕鷗(エリグロアジサシ)・白眉燕鷗(マミジロアジサシ)および紅燕鷗(ベニアジサシ)といった保護鳥類のパラダイスとなっています。(いる。)
◎小白沙嶼(ショウハクサショ)
本島南部には、広大な白い砂浜があり、全島に柱状節理が発達し、造型特殊な塔状および湾曲状玄武岩がひかえていて、(る。)平台上には岩脈および火口弓状地があります。夏季にはエリグロアジサシなどアジサシの繁殖地となります。
◎錠鉤嶼(ジョウコウショ)
本島の起伏は大きく、柱状玄武岩が波浪の侵食を受けて多彩な変化を見せて、(いる。)海蝕柱が群れをなして発達した様は壮観です。断崖に囲まれているため、夏季にはマミジロアジサシなどアジサシの繁殖地となります。
◎鶏善嶼(ケイゼンショ)
大小二つの島が連なっていて、海中から垂直にそそり立つ柱状玄武岩が、いろいろな背格好で並んでいるのは見事な景観です。夏季にはベニアジサシが主に訪れます。
澎湖群島図
写真説明
《七美龍埕の多様の地形俯瞰》
《澎湖でもっとも若い島—東嶼坪》
《西嶼内垵地層》
《澎湖でもっとも古いといわれる玄武岩地層—望安天台山》
《斜長石》
《輝石》
《かんらん石》
《黒くて硬い柱状玄武岩—鳥嶼》
《節理がはっきりした緻密状玄武岩—内垵》
《多孔状玄武岩の隙間にある澎湖文石》
《ソレアイト—桶盤嶼》
《ソレアイト—東吉島》
《ソレアイト—気孔柱を含む》
《かんらん石を含むアルカリ玄武岩—錠鉤嶼》
《黒いアルカリ玄武岩—西吉嶼》
《方山地形—四角嶼》
《水平部分は板状節理、垂直部分は柱状節理—七美西北湾》
《柱状節理—西嶼池西》
《柱状節理平面—員貝嶼》
《柱状節理側面—西吉嶼》
《柱状節理側面》
《柱状節理平面》
《直立柱状節理—西吉嶼》
《直立柱状と板状節理—西嶼池西》
《切片状節理—望安天台山》
《不規則柱状節理—西吉嶼》
《湾曲柱状節理—七美西北湾》
《形態A—倒臥柱状節理—金嶼》
《形態B—湾曲柱状節理—火山頚—員貝嶼》
《形態C—火口—桶盤嶼》
《形態D—垂直柱状—鶏善嶼》
《形態E—傾斜柱状節理—七美魚月鯉湾》
《形態E—傾斜柱状節理—員貝嶼》
玄武岩柱状節理形成図
注:澎湖の玄武岩柱状節理の種類は、熔岩流出後冷却された場所で決まる
(写真/文 国立自然科学博物館 荘文星)
《延々と連なる海岸線—澎湖本島東北岸》
《海蝕断崖の海岸—西嶼池西》
《海藻類に満ちた潮間帯—中屯嶼》
《砂浜海岸—馬公時裡》
《石浜—鶏善嶼》
《海蝕断崖—西嶼大池》
《海蝕凹壁—小門嶼》
《海蝕平台—七美龍埕褶曲構造》
《海蝕溝—目斗嶼》
《海蝕洞—七美東崁》
《海蝕洞—東吉嶼》
《海蝕拱門(アーチ型の門)—東坪嶼鞍部》
《壷穴—七美龍埕》
《海蝕柱—南鉄砧嶼》
《火山口噴火遺跡—西衛》
《熔岩が縄状に残る—金嶼》
《岩脈—赤嶼》
《砂州の島—険礁嶼》
《沙尾—吉貝嶼》
《船帆嶼》
《砂浜—馬公山水》
《玄武岩風化後円柱状に—桶盤嶼》
《球状風化—鳥嶼》
《猫公石—桶盤嶼》
《風化紋—姑婆嶼》
《猫公石—桶盤嶼》
《七美—双心石滬》
《風により堆積した砂丘地形—白公嶼》
《風蝕地形—馬公山水》
《雨水の浸食による悪地—七美》
《正断層図》
《七美牛母坪断崖下の断層》
《褶曲構造図》
《七美牛母坪断崖下の褶曲》
《小白沙嶼》
《錠鉤嶼》
《鶏善嶼》
《吉貝嶼》
《北寮奎壁山》
《小門嶼》
《桶盤嶼》
《望安島》
《七美嶼》
玄武岩熔岩
沈積岩
節理(青色)
地表
等温線(赤色)
囲岩
縄状
岩脈
砂丘
砂礫堆積
褶曲
岩脈
澎湖群島位置図
澎湖群島地質公園の最初の予定地
海蝕断崖
海蝕凹壁
海蝕洞
ビーチ
海蝕台
海蝕拱門(アーチ型門)
海蝕柱
海成段階地(marine terrace)
澎湖地区干満時間表
三角形頂点が満潮、左右の隅が干潮
時間
旧暦
初一
十六
初二
十七
初三
十八
初四
十九
初五
廿
初六
廿一
初七
廿二
初八
廿三
初九
廿四
十
廿五
十一
廿六
十二
廿七
十三
廿八
十四
廿九
十五
卅
潮別
大潮
中潮
小潮
長潮
大潮
交通部観光局澎湖国家風景区管理処
澎湖県馬公市光華里171号
tel:(06)921-6521
HOT LINE:(06)921-6600
HP:www.penghu-nsa.gov.tw
◆インフォメーションサービス◆
.澎湖ビジターセンター TEL:(06)921-6445 (06)921-6521轉251
.澎湖観光産業発展センター TEL:(06)921-8692
.南海ビジターセンター TEL:(06)926-4738
.北海ビジターセンター TEL:(06)993-3082
.後寮ビジターセンター TEL:(06)993-3437
.漁翁島ビジターセンター TEL:(06)998-2916
.小門地質展示センター TEL:(06)998-2988
.吉貝ビジターセンター TEL:(06)991-1487
.澎湖望安アオウミガメ観光保育センター TEL:(06)999-1368
澎湖の地質や地形には、
きわめて興味深いものがあり、
あなたがここに来て、実際に見て探索する価値があります。
皆さんとともにこの貴重な自然の資産を保護して、この公園を
国際的な資質公園にして行きましょう。
火山熔岩群島
澎湖群島(Pescadores)は台湾で唯一、火山熔岩−玄武岩から形成された島であり県である。群島の地質や地形は台湾本島と大きく異なり、「玄武岩の里」と呼ばれています。澎湖玄武岩は体積・面積ともに大きく、節理が非常に豊かで多様に発達していて、まさに隠れた澎湖の宝と言えるものであり、力を合わせて世界に紹介していきたいものです。
■地理的位置
澎湖群島の面積は約127平方キロで、台湾海峡の中央部よりやや南に位置し、大小百近い島々が、南北60キロ、東西40キロほどの海域に点在していて、台湾と中国の東海と南海とを分ける天然の境界の役割をしており、その地理的位置はきわめて重要です。
■地史
澎湖群島の玄武岩は熔岩が幾度も地底から地表に湧出しては冷却したものであり、その誕生は約1740万年前(望安天台山)から820万年前(東嶼坪)の間と見られています。
■地層
露出した地表の熔岩は2つから4つの層で、地質年代は第三紀中新世の中期から晩期に属しており、こうした地層は漁翁島(西嶼)においてもっとも鮮明であることから、「漁翁島層」あるいは「澎湖層」と呼ばれています。
玄武岩ミニ知識
■組成鉱物
玄武岩は黒い色をした堅い岩石で、地表にもっとも広く分布している火成岩の一つであり、台湾でも各地に見られますが、最も分布密度が濃いのが澎湖群島(花嶼を除く)で、その主要な結晶成分は斜長石、輝石および少量の橄欖岩を含んでいます。
1玄武岩の特徴
■玄武岩種類�岩石の外形
玄武岩の表面は黒から灰色までいろいろで、熔岩が地表に現れたとき空気や水蒸気を含むと、冷却後気孔を形成します。
物理的外観からの分類:肉眼で直接観察しての簡単な分類:
1.緻密状玄武岩—気孔なし(たまに地殼付近の橄欖岩を含む)。
2.多孔状玄武岩—気孔あり(著名な澎湖文石はこの岩石中に存在します)。
2玄武岩の特徴
■玄武岩種類�岩石の組成
玄武岩は岩石を構成する鉱物の成分によって表面の色も異なり、鉱物の成分によりアルカリ性玄武岩と硅質玄武岩(ソレアイト:ケイ素に富む玄武岩)に分けられます。
1.ソレアイト—色は薄く、岩柱は粗い (澎湖で普遍的な玄武岩)。
2.アルカリ性玄武岩—色は黒く、岩柱は細かい(澎湖東海・七美などの離島)。
3玄武岩の特徴
■地形
玄武岩は地球上の火山熔岩のなかで粘度が小さいほうの火山岩に類していて、熔岩が地表で冷却されると平坦な台地を形成することが多く、各島にみられます。
4玄武岩の特徴
■岩石節理
玄武岩の熔岩は冷却後、多様な柱状あるいは板状の節理構造を形成しますが、この節理構造は玄武岩の取り分け重要な特徴の一つです。
地質構造
■節理
玄武岩の熔岩は冷却時に、岩体が中心に向かって収縮するために張力をもち、柱状の裂け目を形成しますが、この割れ目を節理と呼んでいます(節理平面および側面図.1.2参照)。
■柱状節理の種類
澎湖玄武岩によく見られる節理は柱状、切片状、板状そして不規則状です。
1.岩柱が垂直な裂け目をもっている場合「柱状節理」と言います。
2. 岩石が水平な裂け目を持っている場合、「板状節理あるいは裂理」と言います。
3.熔岩が冷却後に薄い切片状に裂けている場合、「切片状節理」と言います。
4.熔岩が冷却後に外部からの圧力を受けて不規則な形状に歪んでいる場合、「不規則状節理」と言います。
■柱状節理形成の原因と組成
澎湖玄武岩柱状節理の形態は熔岩流出の位置によって決まります。(11形成図参照)。その形態は以下の通り:
1.倒れて伏す形の柱状節理—熔岩が地底深い火山頚部より下方に滞留した場合。形成図A参照。
2.湾曲柱状節理—熔岩が地底浅い火口下方の火山頚部付近に滞留した場合。形成図B参照。
3.火口—火山熔岩の出口。形成図C参照。
4.直立柱状節理—熔岩が平坦な場所に流れ出た場合。形成図D参照。
5.傾斜柱状節理—熔岩が傾斜地に流れ出た場合。形成図E参照。
澎湖群島主要地形景観
■地形特徴
◎概述
澎湖群島は長年にわたり、波浪・季節風・海流による侵食作用や運搬、堆積作用によって特徴的な地形が形成されて来ており、地勢は南高北低で、延々と海岸線が続き、海岸線の長さは320キロに達していて、(単位面積あたりの長さでは台湾本島の120倍)台湾一を誇ります。
◎海岸線の種類
延々と続く海岸線や高くそびえる雄々しい柱状玄武岩は、大自然の洗礼を受けて様々に異なった溶岩の風貌を作り出し、以下に述べる三つの海岸風景を作り出してきました。
1.海蝕断崖あるいは砕石錐崖(岩が崩れて錐状なっている)海岸
2.海蝕された平らな台地あるいは珊瑚礁の海岸
3.砂浜あるいは石浜の海岸
この多彩な奇景を目にする時、私たちは造物主のなせる奇妙な業に感嘆の声を上げざるを得ません!
■海蝕地形
澎湖は周囲を海に囲まれた群島で、各島は波浪・干満・海流などに不断に侵食を受け、海蝕崖・海蝕凹壁(凹面に侵食された壁ocean-erosion concaved wall)・海蝕平台(ocean-erosion platform)・海蝕溝・海蝕洞・海蝕拱門(岩がアーチ型に残った)・海蝕柱(stack)・壷穴(地面に開いた壷のような穴ocean-erosion pot hole)といった特色ある海蝕地形を生み出して来ました。
■火山地形
群島の熔岩は大部分、地底の玄武岩のマグマが浅い海あるいは陸の亀裂から湧出して形成されており、(いる。)こうした火山作用は、熔岩台地の方山地形、火口弓状地、舌状・縄状熔岩流、岩脈といった地形を生みだしました。
■海積地形
海流・波浪・潮の干満が海岸を浸食し続け、侵食後崩壊した岩屑や砂礫が適当な場所に運搬されて堆積したのが海積地形で、(ある。)砂州・砂岬(砂が堆積して海に突き出た部分がある地形)・浜(砂浜・石浜)・陸続きの島などが代表的。
■風化作用による地形景観
玄武岩が風化作用を受けて造成された地形の景観も多彩で、その代表的なものは、:
1.球状風化:風化作用をうけて柱状玄武岩節理面の角が剥落して円柱状あるいは球状となったもの。
2.蜂の巣状(俗称「猫公石」):玄武岩がさまざまな程度の風化を受け、また雨水・波浪・生物などによる侵食を経て、蜂の巣状の外形をなしたもの。
3.風化紋:玄武岩の表面あるいは節理面が風化を受けて、石に含まれる鉄分が酸化作用で錆びて帯状に花紋を形成し、いわゆる風化紋と言われています。
■特殊地形
1.風蝕地形:玄武岩が砂礫を含む強風にさらされ続け、玄武岩の岩面に鑿で刻んだような溝が無数にできたもの。
2.風積地形:風力で運搬された堆積作用で形成された地形。砂丘など。
3.流水侵食地形:降雨・浸食後造成された溝だらけの悪地。
4.人造石滬:澎湖の先人がかつて魚を追い込むために潮間帯に築いたさまざまな形状の石壁。
■その他の地質構造
1.断層:岩層が張力あるいは圧力の作用により断裂し、岩層が上下あるいは左右に移動したものを断層と言います。七美牛母坪断崖の断層が最も顕著な代表例。
2.褶曲:岩層が圧力を受けながら推されて、傾斜あるいは波浪状に湾曲したものを「褶曲(drag fold)」と言います。澎湖でもっとも著名な褶曲は七美龍埕海蝕平台および牛母坪海崖。
■澎湖玄武岩自然保留区
◎玄武岩自然保留区
1992年農業委員会は文化資産保存法に基づいて、澎湖の小白沙嶼・鶏善嶼・錠鉤嶼を「澎湖玄武岩自然保留区」として公示しました。この三つの島の海域は漁業資源が豊かで、人による干渉を受けないので、蒼燕鷗(エリグロアジサシ)・白眉燕鷗(マミジロアジサシ)および紅燕鷗(ベニアジサシ)といった保護鳥類のパラダイスとなっています。(いる。)
◎小白沙嶼(ショウハクサショ)
本島南部には、広大な白い砂浜があり、全島に柱状節理が発達し、造型特殊な塔状および湾曲状玄武岩がひかえていて、(る。)平台上には岩脈および火口弓状地があります。夏季にはエリグロアジサシなどアジサシの繁殖地となります。
◎錠鉤嶼(ジョウコウショ)
本島の起伏は大きく、柱状玄武岩が波浪の侵食を受けて多彩な変化を見せて、(いる。)海蝕柱が群れをなして発達した様は壮観です。断崖に囲まれているため、夏季にはマミジロアジサシなどアジサシの繁殖地となります。
◎鶏善嶼(ケイゼンショ)
大小二つの島が連なっていて、海中から垂直にそそり立つ柱状玄武岩が、いろいろな背格好で並んでいるのは見事な景観です。夏季にはベニアジサシが主に訪れます。
澎湖群島図
写真説明
《七美龍埕の多様の地形俯瞰》
《澎湖でもっとも若い島—東嶼坪》
《西嶼内垵地層》
《澎湖でもっとも古いといわれる玄武岩地層—望安天台山》
《斜長石》
《輝石》
《かんらん石》
《黒くて硬い柱状玄武岩—鳥嶼》
《節理がはっきりした緻密状玄武岩—内垵》
《多孔状玄武岩の隙間にある澎湖文石》
《ソレアイト—桶盤嶼》
《ソレアイト—東吉島》
《ソレアイト—気孔柱を含む》
《かんらん石を含むアルカリ玄武岩—錠鉤嶼》
《黒いアルカリ玄武岩—西吉嶼》
《方山地形—四角嶼》
《水平部分は板状節理、垂直部分は柱状節理—七美西北湾》
《柱状節理—西嶼池西》
《柱状節理平面—員貝嶼》
《柱状節理側面—西吉嶼》
《柱状節理側面》
《柱状節理平面》
《直立柱状節理—西吉嶼》
《直立柱状と板状節理—西嶼池西》
《切片状節理—望安天台山》
《不規則柱状節理—西吉嶼》
《湾曲柱状節理—七美西北湾》
《形態A—倒臥柱状節理—金嶼》
《形態B—湾曲柱状節理—火山頚—員貝嶼》
《形態C—火口—桶盤嶼》
《形態D—垂直柱状—鶏善嶼》
《形態E—傾斜柱状節理—七美魚月鯉湾》
《形態E—傾斜柱状節理—員貝嶼》
玄武岩柱状節理形成図
注:澎湖の玄武岩柱状節理の種類は、熔岩流出後冷却された場所で決まる
(写真/文 国立自然科学博物館 荘文星)
《延々と連なる海岸線—澎湖本島東北岸》
《海蝕断崖の海岸—西嶼池西》
《海藻類に満ちた潮間帯—中屯嶼》
《砂浜海岸—馬公時裡》
《石浜—鶏善嶼》
《海蝕断崖—西嶼大池》
《海蝕凹壁—小門嶼》
《海蝕平台—七美龍埕褶曲構造》
《海蝕溝—目斗嶼》
《海蝕洞—七美東崁》
《海蝕洞—東吉嶼》
《海蝕拱門(アーチ型の門)—東坪嶼鞍部》
《壷穴—七美龍埕》
《海蝕柱—南鉄砧嶼》
《火山口噴火遺跡—西衛》
《熔岩が縄状に残る—金嶼》
《岩脈—赤嶼》
《砂州の島—険礁嶼》
《沙尾—吉貝嶼》
《船帆嶼》
《砂浜—馬公山水》
《玄武岩風化後円柱状に—桶盤嶼》
《球状風化—鳥嶼》
《猫公石—桶盤嶼》
《風化紋—姑婆嶼》
《猫公石—桶盤嶼》
《七美—双心石滬》
《風により堆積した砂丘地形—白公嶼》
《風蝕地形—馬公山水》
《雨水の浸食による悪地—七美》
《正断層図》
《七美牛母坪断崖下の断層》
《褶曲構造図》
《七美牛母坪断崖下の褶曲》
《小白沙嶼》
《錠鉤嶼》
《鶏善嶼》
《吉貝嶼》
《北寮奎壁山》
《小門嶼》
《桶盤嶼》
《望安島》
《七美嶼》
玄武岩熔岩
沈積岩
節理(青色)
地表
等温線(赤色)
囲岩
縄状
岩脈
砂丘
砂礫堆積
褶曲
岩脈
澎湖群島位置図
澎湖群島地質公園の最初の予定地
海蝕断崖
海蝕凹壁
海蝕洞
ビーチ
海蝕台
海蝕拱門(アーチ型門)
海蝕柱
海成段階地(marine terrace)
澎湖地区干満時間表
三角形頂点が満潮、左右の隅が干潮
時間
旧暦
初一
十六
初二
十七
初三
十八
初四
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初五
廿
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